県庁の星

単行本: 255ページ
出版社: 小学館 (2005/09)
ASIN: 4093861501
サイズ (cm): 19 x 13


県庁勤務のエリート公務員が、
民間人事研修として民間のスーパーに出向する。
役人気質全開で研修先で浮きまくる県庁さん。
最後には役人、民間双方のよいところを生かし、
リストラ寸前のスーパーを再建する。
織田裕二柴咲コウで映画化もされた原作。


県庁さんの勘違いぶりが、自分と重なってなんだか悲しくなった。
役人の常識を押し付ける県庁さん。
社会人の当たり前を押し付ける自分。
民間には民間なりのやり方があるのと同じように、
学生には学生なりのやり方があるのは確か。
できないことも知らないこともある。


もう一人の主人公、パートタイマーの二宮。
息子への愛情のかけ方に悩むとき、
俳句仲間からの助言が心を打つ。
「あなたの愛情のかけ方はライオンかな、分かりにくいかも」
「気持ちって一つじゃない。表に出てくる感情の下に違う気持ちが潜んでる」


もっと公務員のダメっぷりが描かれているかと思ったが、
最後はハッピーエンドであっけなかったけど、
自分を見直すよい機会となった。