結婚式やら講演会やらで、
同期で地方の農業関連の仕事をしている人から話を聞く。
要するに担い手がいなくなっている。


一人は農政局の新規就農を支援する課で働いている。
その人の話では、新規就農希望者は多い。
しかし、そこから生計を立てられるくらいになるには3〜5年かかる。
その間食いつなげる人じゃないと続かない。
まったくの素人がいきなり儲けられない。
それを支えるのも行政の仕事と思うが、安易な就農には厳しい現実。


一人は改良普及員の仕事をしている。
高齢化で農地を手放す人が多い。
農業基本法の改正で、そのように手放された農地を
力のある農家が吸収し、大規模農業を推進するようだが、
現実は厳しい。
アメリカや北海道のように農地が広がっているのではなく、
日本の農地の多くは中山間地にある。
大規模にやるには農地がバラけ過ぎているので、
効率化によるコスト低下の効果も見込めない。
大規模化で儲けようというよりは、みんなで農地を守っていこう。
積極的にというよりは、最低限の管理で何とか維持する。
中小の小作人はますます農業から離れていくだろう。