これまでの経過編

4月から何だかんだでそこそこ本を読んだ。
基本は他の人がレビューを書いたものや友人のお薦めを図書館で借りる。
最近は新聞広告や、本屋めぐりをして、
タイトルや表紙、店員さんのコメントを参照して、
携帯電話にメモ。それを図書館で借りる。
そんな感じで、これまで読んだ本の記憶をたどる。


まずは、ミステリー。
海外作家物3点。

12番目のカード

12番目のカード

数学的にありえない 上

数学的にありえない 上

傷痕(きずあと)〈上〉 (ヴィレッジブックス)

傷痕(きずあと)〈上〉 (ヴィレッジブックス)

いずれもタイトル買い。
外国人作家の翻訳本のため、最初は読みにくかったが、
慣れてくるとスピード感があり面白かった。
どの作品も、銃でバンバン撃ち合ってるし、
日本が舞台じゃありえない。
そこがまた面白いのかもしれないけど。


次は、伊坂幸太郎4点。

オーデュボンの祈り (新潮文庫)

オーデュボンの祈り (新潮文庫)

ラッシュライフ (新潮文庫)

ラッシュライフ (新潮文庫)

チルドレン (講談社文庫)

チルドレン (講談社文庫)

重力ピエロ (新潮文庫)

重力ピエロ (新潮文庫)

彼の特徴は、いろいろなサブストーリーが
最後に一つにつながるところ。
いろんなところに複線があるので、
それを探しながら読むのも面白いかも。
さらにそれぞれの作品の登場人物が
別の作品にもちょこっと登場するので、
そちらもお楽しみ要素。
詳しくはファンサイトで確認してください。
私的には『重力ピエロ』が好きかな。
エンディングはイマイチだけど、
兄弟や親子の会話がよく練られている。


続いて、科学系読み物2点。

生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)

生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)

脱DNA宣言―新しい生命観へ向けて (新潮新書)

脱DNA宣言―新しい生命観へ向けて (新潮新書)

生命科学関係の研究をしているのに、
生命科学関係のことは表面的なことしか知らない私にとっては
どちらも興味深い読み物。
生命現象のいろいろなことがこれからわかってくると思うと
ワクワクしてくる。
いずれ、その中に私も加わりたい。


最後に、科学倫理物。

科学を志す人びとへ―不正を起こさないために

科学を志す人びとへ―不正を起こさないために

科学者心得帳――科学者の三つの責任とは

科学者心得帳――科学者の三つの責任とは

近年、研究者をとりまく環境は大きく変わった。
これまでは科学真理を追究する研究が社会的な技術革新につながった時代から、
社会的な技術革新のために研究をする時代へと変わった。
そのため、研究成果は巨額の利権につながり、
研究者への無用な圧力が、不正を導きやすくなった。
1つ目は、日本学術会議が研究者の倫理規定について
検討会を開き、それをまとめたもの。
先日の分子生物学会でもワークショップがあったようだ。
最後のケーススタディは似た状況を経験したことがある。
2つ目は、すでに研究者の人も、大学院で研究者を目指す人も、
これから目指そうと思っている人もぜひ読んでほしい。
研究者が果たすべき3つの責任。心に置いておきたいと思う。


おまけ、今読んでいるものやその他。

統計学を拓いた異才たち―経験則から科学へ進展した一世紀

統計学を拓いた異才たち―経験則から科学へ進展した一世紀

運は数学にまかせなさい―確率・統計に学ぶ処世術

運は数学にまかせなさい―確率・統計に学ぶ処世術

いずれも統計学の本。
といっても小難しい数式や記号は出てこない。
これからの研究は統計とは切っても切れないので、
いつか勉強しようと思って、ここまできてしまった。
ということで、まずは読み物から。


養老院より大学院

養老院より大学院

社会人からの大学院入学について、経験談をまとめたもの。
自分の経験ともカブって、楽しく読ませてもらった。
社会人になって、また学びたいと思う人は多いはず。
社会人からの大学院編入についてのアドバイスが書かれていますが、
要は、『あれこれ考えるのだったら、やめとけ』
私もそう思います。
社会人のままだったこの4年間と大学院で過ごした4年間。
どちらも同じくらい貴重な時間だと思うけど、
思い切って編入したことを後悔してない。
私もあれこれ悩んだけど、思い切って飛び出して、
かえって、研究者としてやっていく覚悟が決まったかも。
今社会人生活に閉塞感を感じている人は、
今すぐにでも飛び出すことをお勧めします。
今のまま、何かを変えようとしても何も変わらない。
変えたければ大きく変えないと。
次からは変わろうと思っても、今変われなければ、
次も変わることはできない。