英英辞書活用法(その1)

英語を勉強するにも、
正攻法ではなかなか頭に入ってこないので、
一味違った勉強法を探し中である。
そこで紹介するのがこの本。

こんなこともできる英英辞典活用マニュアル

こんなこともできる英英辞典活用マニュアル

英英辞書の活用法を紹介し、
活きた英語を学ぼうというコンセプト。
なんといっても、ネイティブが編集者なので、
怪しい用法(冠詞の有無など)の心配がない(はず)。
また、各種ある英英辞書の特徴や選択の仕方ものっており、
英語がお達者な方にもおすすめ。
この本の中の英英辞書の引き方をいくつか紹介しよう。

  • α引き

ごく普通の意味の分からない単語を英英辞書で調べるというもの
初心者が最初からこの引き方をすると
「英英辞書はもうイヤ」という結果になりやすい。
例えば

  • schizophrenia
    • a disorder of the mind causing a person to draw away from other people into a life in the imagination only

これでは文の構造や語彙(disorder, draw away, imaginationなど)がまだ難しい。
たとえ「人を想像の世界に引きずり込むような心の異常」と理解できたとしても、
まだはっきりと意味がつかめない。
これを英和辞典で調べると「精神分裂症」と一発で分かる。
英英辞書嫌いになってしまうのも無理がない。

  • β引き

そこで次に紹介するのがオリジナル定義法。
この方法はまず知っている単語を引いてみる。
ただし、すぐにその単語を引くのではなく
一度自分の力量でその単語を定義してみる。
例えば

  • dictionary
    • a book of words

あるいは

    • a book which explains meaning of words

次に英英辞書で自分の定義と比べてみる

  • dictionary
    • a book that gives a list of words in alphabetical order, with their meaning in the same or another language

自分で定義も作って問題意識のできた頭にとって、
全部分からなくても、確かに「なるほど」と思わせる表現がある。
たとえばin alphabetical orderやgives a list of wordsなど。
この方法だと英語のニュアンスの違いも発見できる。
例えば

  • lover

定義してみると

    • a person who loves somebady
    • a person who is madly in love

英英辞書では

    • a person who loves and/or has sex with another person outside marriage

つまり「Lover」という語は「人を愛する人」という意味と同時に
「不倫の相手」というイメージもあるわけだ。
同じようにイディオムにもオリジナル定義をし、
英英辞書で調べると、様々な表現を見つけることができる

go Dutch(割り勘にしよう)= to share expenses equally

このようにβ引きによって、
ある事柄を自分で説明する表現が身につく。
また自分の理解とは違った語義を知ることができる。
さらには知っている単語を調べることで、
分からない単語があっても見当をつけて定義を読むことで、
読解力が向上する。


なるほどおもしろい。
「へぇ〜」「へぇ〜」である。
さらに面白い英英辞書活用法はまた次回。