中間報告

本日中間報告。
10分発表、質疑応答10分。
内容をコンパクトにまとめ、
できるだけ分かりやすく仕上げたつもりだったが、
質問も特になく、あっさり終了。
一方的にしゃべり倒したって感じだったので、
皆様の理解が得られてないのかもしれない。
あるいはあまりにも単純化しすぎたので、
かえって質問しようがなかったのだろう。
その後担当教官を相談し、
今後の方向性を決めた。


後輩君たちも無事終了。
「こういう比較をしたいので、こんな感じの実験をして」
と頼むと彼らは確実に実験を進めるので、
報告もまとめやすい。
結果が出るまでの日にちも計算しやすいので
次の計画も立てやすい。
先週は実験していたけど今週はさっぱりということもない。
進捗状況を聞きたいのにまったく捕まらない、ということもない。
Negativeデータが出た場合も、修正案をきちんと考えているので、
議論がしやすい。
実験内容をきちんと理解している。
散々プレッシャーをかけまくった甲斐があったかな。


しかし、本来ならもっと気楽に実験したいのではないかと思う。
周りは週休4、5日でフレックスタイムの重役出勤。
バイトもすれば旅行にも行く。
かたや朝から実験をし、休日も水遣りで遊ぶ暇もなし。
三十路の先輩は日々結果を求めて目を光らせる。
最後の学生生活なのに、研究のことばかりでイヤになっているのではないか
と、日々心が痛む。


つらく重たい院生生活だけど、
研究の面白さも感じてほしい。
研究背景から仮説を立て、実験をする。
実験計画を組み立てるときの期待感。
まだ実験もしていないのに結果が出たような達成感。
仮説どおりの結果が得られたときはまるで、
野球の試合でホームランを打つ(しかも打った瞬間ホームランと分かる)ような、
サッカーの試合でゴールを決める(しかも終了間際の逆転FKを決める)ような、
陸上競技で新記録を出す(しかも記録にこだわって狙って出す)ような、
弓道で皆中するような感覚に近い。
一方で期待通りの結果がでなかったときの喪失感。
新たな仮説を考える時間は重く苦しい。
そういう苦しい面も含めて研究を楽しんでほしい。
それを少しでもサポートできるようにしたい。